卒業(ONE MORE)

素人

卒業 其ノ参 【onemore-0340】

東風吹かば、にほひおこせよ、梅の花主なしとて、春な忘れそ。世は春の宴を謳歌する季節。桜は満開で、散りゆく時を、忘れているかのようである。桜よ、そして愛しの君よ、いざ咲き誇れ。例え、一瞬でもいいから~「時よ止まれ」桜の花に負けず劣らず、光り輝く君の姿を、永遠にこの瞳に焼き付けておくために…。
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卒業2 其ノ壱 【onemore-0353】

―春が過ぎ、夏がゆく。そして、季節は巡り、秋がやってきた。るいの卒業式を一緒に祝ってから、早いものでもう半年の月日が流れた事になるとは、本当に驚いてしまう。清廉とした佇まい、凛とした表情、それに、透き通るように白い肌…。彼女との思い出の全てが鮮明に残っていて、まるで昨日の事のように思えてくるのだった。切なくて、仕方ないけれど、また時が流れれば、この淡い思い出もやがては薄れ、そして、消えてゆくのだろうか?願わくば、愛しき女性、美しき君の残像が消えぬよう、時間よ、止まれ…。
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卒業 其ノ伍 【onemore-0344】

桜の花が散り、春が去り往く。学生時代に終わりを告げる時、麗しき可憐な少女は、大人の階段を一歩昇ってゆくのだろう…。眩いばかりに艶やかな袴姿を身に纏い、颯爽と歩く乙女。だが、その晴れやかな着物を肌蹴た瞬間、たわわに実った見事な隆起が私の胸を打つ。そう、彼女はこちらが思った以上にもう、大人の女になっていたのだ…。